ヒゲおやじ先生の脳コラム
笑顔でリフレッシュ
※6~7ページでみなさんのリフレッシュ法を紹介していますが、今回は先生も紹介くださいます。脳のしくみは難しくても、やり方は簡単。ぜひやってくださいね。
※この記事は、「ほほえみお母さん&お父さん」2012年9月号に掲載されたものです。
楽しいから笑う 笑うから楽しくなる
9月号の『ほほえみお母さん』はリフレッシュ法の特集だとか、どんな方法が集まったのか興味津々です。
さて、考えてみれば『ほほえみお母さん』の「ほほえみ」も立派なリフレッシュ法の一つです。
たとえば、同じマンガを読むのでも、箸を唇でくわえながら読む場合と、歯でくわえて読む場合では、そのおもしろさが違います。歯でくわえると、口角が勝手に上がって笑い顔に近くなるので楽しい、しかし唇でくわえると、口がすぼまってちょっとすねた顔になってしまうのでおもしろくないのです。
笑い顔をつくるだけで、世の中が楽しくなって前向きになれるのです。ほほえみ顔をつくるだけで、あたたかい気持ちになれるのです。
私たちは、楽しいから笑うのはもちろんですが、笑うから楽しくなるという側面も強く持っているのです。
笑顔がうつる、心がうつる
お母さんがニコニコすると、子どもがブスッとしていても、子どもの脳にはニコニコしているときのような脳活動が現れます。ミラーニューロンです。ミラーは鏡、ニューロンは脳細胞。私たちの脳には、目の前の人の動作や気持ちを鏡のように写し取る脳細胞があるのです。だからお母さんがニコニコすると子どもの脳もニコニコするのです。そうして子どもの気持ちはあたたかくなり、実際のニコニコもうつっていきます。
だからとりあえずはニコニコ。それが正解ですが、ニコニコ顔を保つのはなかなかに難しい。その難しさの一つは、自然な笑い顔では顔の力が抜け筋肉はリラックスしているのに、無理に笑うと妙に力が入ってしまうことです。結果、不自然だしニコニコが長持ちしません。
ではどうすれば顔の力が抜けて自然な笑いが続きやすくなるのか。
笑顔のためのリラックス法
ここで登場するのがリラックス法の雄、筋弛緩法です。筋弛緩法は筋肉に70~80%の力を入れ、それからスッと力を抜くことで、筋肉が緩んだ感じをつくりだす方法です。 たとえば顔の筋弛緩法はこんな感じです。
1)息を吸って止めて、あごを引いて鼻と眉間にシワを寄せます。口をすぼめて目を閉じギュッと力を5秒ほど入れ続けます。痛みは感じない程度に。
2)それから息を吐きながら一気に力をゆるめます。20秒ほど脱力して、顔の力が抜けた感覚やリラックスした感覚を味わいます。
筋肉を緩めよう、リラックスしようと思うと、返って緊張してリラックスできないことが多々あります。こんなとき、あえて筋肉に力を入れてやり、一気に抜くと、簡単に筋肉が緩んでくれます。ですから無理な笑いを一回つくって、スッと抜いてしまうのも自然な笑いをつくるコツです。
もうひとつ両手の筋弛緩法を紹介します。
1)腕を伸ばして、両手の親指を中にして握りこぶしをつくります。
2)息を吸って止め、グッと力を5秒ほど入れ続けます。痛くない程度に。
3)それから息を吐きながら一気に力をゆるめて、20秒ほど力が抜けた感覚やリラックスした感覚を十分に味わうようにします。
肩を持ち上げ首をすくめて、1、2、3、4、5。スッと抜くのもいいリラックス法です。力の抜き方を覚えてリフレッシュしましょう。
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