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小学5年生 思春期の娘と話して気づいた事
小学5年の思春期真っ只中の娘。素直でくったくのない笑顔を見せたり、甘えたりするときもある一方で、時にふてくされ、悪態をつき、言い争うこともしょっちゅう。まさにアンバランスそのものであります。そんな中、意外と核心を突いてくる鋭い一言を発することも。
こちらが間違ったと感じたら先に謝る
先日、やると決めたことを娘がサボり、適当にごまかしていたことが発覚したので、「自分で決めたことくらい一所懸命やり通しなさいよ!自分に恥ずかしくないの?」と根性論そのもので叱ったところ、「じゃあ、ママは今日、何を一生懸命やったのよ。」と切り返され、思わず絶句。
えーっと、えっと…それなりにやるべき仕事はちゃんとこなしましたけど…果たして娘に誇れるくらい一生懸命やった!と胸を張って言えるだろうか?と急に自信がなくなってしまったからです。
思わず「や、やったわよ。あれとこれと…」と取りつくろいましたが、我ながら説得力が無いなと感じ、少し間を置いてから娘に謝りました。
「毎日毎日全力投球できるのは理想だけれど、なかなかそうはできないのが現実だよね。ママもあなたに胸を張って一生懸命頑張ったと言える日もあれば、そうでもない日もある。あなただけに毎日一所懸命を求めるのはおかしいね。ごめんね。」と。
清く、正しく、美しくを求めすぎない事も大事
そんな時、立川談志師匠が「落語とは人間の業の肯定」とおっしゃっていたことをふと思い出しました。
「人間は寝ちゃいけない状況でも、眠きゃ寝る。酒を飲んじゃいけないとわかっていてもつい飲んじゃう。夏休みの宿題は計画的にやった方があとで楽だとわかっていても、そうはいかない。月末になって家族中があわてだす。それを認めてやるのが落語だ。」
そう。まさに人間ってそう。誘惑に弱くて強い意志を保つのは大変。それなのに、清く、正しく、美しく、正直で、誠実で…という姿を子どもには求めてしまいます。
別にそれが悪いわけではないと思うのですが、まずは「人間の業」を肯定して、折り合いをつけながらどう生きていくか、その方法を一緒に考えて、自分に合った方法を見つけていく…それこそが大切なんだと気づかされました。
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