ヒゲおやじ先生の脳コラム

2017.11.24

誠実さと開放性を高める

今回は、誠実さと開放性をキーワードに、『ポピっこ』が目指していることのお話です。その二つの大事さを心に留めて、親子で楽しく取り組んでくださいね。

ビッグファイブ:性格の五つの特性

性格の測定方法はいくつもありますが、世界中で学術的にもっともよくつかわれているものに「ビッグファイブ(NEO-PI-R)」があります。これは人の性格を、外向性ー内向性、情緒不安定性、協調性、誠実性、経験への開放性の五特性の強弱の組み合わせでとらえようとするものです。
たとえば、誠実性が高いと、まじめで勤勉、学習や仕事への集中力が高く、効率や計画を大事にする傾向が強くなりますし、経験への開放性が高いと、慣れないことにも興味を持ち、想像力が豊かで芸術的なものも好きといった傾向が高くなります。

『ポピっこ』が目指すのは誠実さと開放性を高めること

幼児ポピー『ポピっこ』が目指しているのは、まさにこの二つの傾向、誠実さと経験への開放性を強めることです。
たとえば、年中の『あかどり』、年長の『あおどり』は、『わぁくん』と『ドリるん』にわかれていますが、『わぁくん』では、おもしろ特集、からだ遊び、お話など、その月々に合わせたテーマや楽しい連載で、好奇心や経験への開放性を刺激する作業をたくさん盛りこんでいます。そして、『ドリるん』でも知的好奇心を刺激するとともに、集中してまじめに取り組む習慣を育てようとしています。また、『ももちゃん』と『きいどり』も、それぞれ一冊の中で開放性と誠実さを育てる工夫を、随所にちりばめています。

知能以上に性格が成績を予測する

さて、オーストラリア・グリフィス大学のアーサー・ポロパットらは、大学生の成績とIQテストで測定される知能、それから性格の関連を調べました。そして、「知能」以上に「性格」が学校の成績を予測することを報告しています。
この調査では、性格の評価を学生自身と学生のことをよく知る第三者に行ってもらっていますが、その結果、性格の自己評価は知能と同等に成績を予測し、第三者の評価は知能の4倍近く正確に成績を予測したのだそうです。
具体的には、経験への開放性が高く、誠実性の高い学生のほうが、知能の高い学生より学校での成績が良かったのです。
以前から、知的な好奇心や、新しい情報を得ることにどれほどワクワクするかにかかわる経験への開放性は、クリエイティブな面での成功を予測し、まじめで頑張れる誠実性は性格の中で成功を予測する最も強い因子であることが示されてきましたが、アーサー・ポロパットらの研究もこれまでの研究の結果を支持するものだったわけです。

幼児期こそ性格に働きかける時期

行動遺伝学の研究によれば、知能(一般知能)の遺伝率は77%程度、性格の遺伝率は30~50%程度と見積もられていますから、子どもの知能と性格、どちらに働きかけるほうが働きかけやすいかといえば、性格。知的好奇心や誠実さを高める働きかけが効率的なのです。
また、遺伝の影響は年を重ねるほど強まる(小さいうちのほうが環境の影響を受けやすい)ことも知られています。たとえば、大人では77%にもなる知能の遺伝率が小学低学年では40%程度に落ちますから、『ドリるん』で知能もターゲットにして高めつつ、『わぁくん』『ドリるん』で誠実さや開放性を高めることが大事になるわけです。
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