親野智可等先生の子育て診断テスト

2017.12.29

子どもが自らお手伝いしてくれたときかける言葉は?

夕食後の片付けのとき、めずらしく小学生の息子がテーブルの上を拭いてくれました。
ぜひ、褒めてやりたいところですが、実際のあなたは、どのように声をかけそうですか?

【A】ありがとう。本当に助かるわ


【B】拭いてくれる人がいると、お母さんの仕事が楽になるわ

【C】ありがとう。本当に助かるわ。明日も頼むね

【D】めずらしいね。何か、欲しい物でもあるの?

診断結果

【A】ありがとう。本当に助かるわ

◎

心からの感謝の言葉は、いちばんの褒め言葉です。
子どもの心はやってよかったという気持ちで満たされます。
これが、自然に次につながるのです。

【B】拭いてくれる人がいると、お母さんの仕事が楽になるわ

◎

このように、理由を付けて褒めてやることも大切です。
子どもは、なぜそれがいいことなのか、意外とわかっていないことがあるからです。
自分がテーブルの上を拭くだけでもお母さんの仕事がそれだけ楽になるということがわかれば、これからもやろうかなという気持ちになるかもしれません。

【C】ありがとう。本当に助かるわ。明日も頼むね

×

褒めた後で、つい大人は次の要求を出してしまいがちです。
そうすると、褒めたのはそうしてほしいからだということが、子どもにもわかってしまいます。
これは、言わずもがなのひと言です。

【D】めずらしいね。何か、欲しい物でもあるの?

×

子どもがいつもしないようなことをすると、大人としてはちょっとからかってみたくなるものです。
それで、ほんの軽い気持ちで、こういうことを言ってしまう場合があるかもしれません。
でも、言われる方は、いい気持ちがするはずがありません。
何気ないひと言が人の心を深く傷つけることも、よくあることです。

解説

褒め上手が子育て上手
子どものいい表れを見逃さずに、上手に褒めることが大切です。
いちばんいいのは、ABです。

子どもを伸ばすには、褒めるのがいちばんです。
これは、子育てや教育の常識中の常識です。
でも、親も教師も実際にはなかなか褒めないものです。

なぜなら、人間というものは、一緒に過ごす時間が多くなると、どうしても相手の欠点ばかりが目に付くようになるからです。
そして、相手のいいところは、それがあって当たり前という感覚になっていくのです。

ですから、親や教師は、いいところを見つけて褒めようといつも意識していることが必要です。
そして、少しでもいい表れがあったら、それを見逃さないようにすることです。
それは、子どもを褒めて伸ばしてやるための絶好の機会なのです。

そのような絶好の機会を見逃してしまうと、次には、それができていない姿を見せられることになります。
そうしたら、そこで叱ってしまうことにもなりかねません。
もし、機会を見逃さずに褒めていれば、そうはならなかったはずです。

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