ヒゲおやじ先生の脳コラム

2017.12.29

直後にイメージしよう、させよう

わかっていたはずなのに思い出せないということ、ありますよね。
しっかり覚えるにはどうすればいいのでしょう。
今回はそのためのヒントを教えてくださいます。

記憶実験を体験してください

早速ですが問題につき合ってください。
百秒間差し上げますから、次の十個の文章を覚えてください。
百秒たったら手で隠してください。

・テーブルを拭く
・フライパンをコンロにのせる
・眼鏡をケースから出す
・砂時計を逆さにする
・マヨネーズを冷蔵庫にしまう
・植物に水をあげる
・掃除機をかける
・流しの上の電気をつける
・二階のカーテンを閉める
・アイロンを立てる

以上です。
これから三十秒間差し上げますので、いくつ思い出せるか指折り数えてみてください。
用意スタート……。

では手を開けて答え合わせをしてください……。
いくつ思い出せましたか。
実はこの問題、TBSの「はなまるマーケット」に依頼されて作ったもので、四十代、五十代、六十代、各二名で思い出せたのが、五個、八個、四個、五個、二個、四個でした。

※この記事は、「ほほえみお母さん&お父さん」2011年5月号に掲載されたものです。

動作をイメージしてください

もう一セットおつき合いください。
今度は文をイメージしてください。
例えば二階に上がるんだったら自分が二階に階段を使って上がっていくというイメージを脳の中で作って覚えてください。
時間は同じく百秒です。

・リモコンをテレビの上に置く
・やかんに水を入れる
・ケチャップを冷蔵庫にしまう
・まな板を立てる
・みかんの皮をむく
・眼鏡をケースに入れる
・コップをすすぐ
・なべにふたをする
・二階の電気スタンドをつける
・かけ布団をめくる

先程と同じく三十秒差し上げますから思い出してみてください……。

では答え合わせ……。
さて今度はどうでしたかね。先ほどのTBSの実験では、同じ方の成績が九個、十個、十個、十個、九個、八個と上がりました。
NHKの「ためしてガッテン」でも同じような実験の依頼をされましたが結果は同様。
そもそもこうなることが知られています。

このときの脳をスキャンすると、ただ言葉で覚えようとするときに比べて、イメージすると前頭葉や側頭頭頂接合部の活動が高まります。
特に記憶の引き出しに強くかかわる前部帯状回が活発に働きます。
ど忘れ、物忘れのときは、この部位の活動が低下しがちです。

「直後」でイメージしよう、させよう

こんなデータもあります。
二百五十五程度の簡単な文章を七分で覚えてもらいます。
一方は七分学習したら、もう七分学習します。もう一方は七分学習したらすぐにテストをします。
それでその後のテスト成績を追っていきます。
すると五分後のテストでは二度学習した方が成績がいいのですが、二日後以降は逆転して、直後にテストをした方が成績が良くなります。
直後に記憶を引き出すと後々まで覚えていやすいのです。

わからなかった問題の解き方がわかったとき、そのままにしておくのはもったいない。
すぐに頭で解きなおしておくと後々楽なわけです。
子どもたちがそんなクセを身につけたらすばらしいですね。

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