親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2017.12.25

休み明けの学校生活に向けて

夏休みも中盤以降になると、生活リズムがだいぶ崩れているかもしれません。そのまま学校が始まると、ダラダラとした生活を引きずってしまうので気をつけたいですね。今回は、休み明けの学校生活に向けて、よいスタートが切れるコツについてお話ししたいと思います。
 

まず生活リズムを整えましょう

生活リズムが乱れて望ましくない姿が見られたときに、いちいち叱っていては親子ともにストレスがたまってしまいます。子どもが適切な生活リズムを維持しやすいように、しくみをつくることを心掛けましょう。
大人は生理的なリズムが多少崩れても自分をコントロールする力(意志力)によってカバーできますが、意志力が育っていない子どもは、生活が乱れてしまいます。「寝る」 「起きる」 「食事」 「排泄」の4つの時間を固定することが、生理的なリズムを整えるためのポイントです。
夜は決まった時間に消灯し、起床したら日光を浴びて体内時計を整えましょう。そして3度の食事を決まった時間にとるようにすれば、おのずと排泄も同じ時間になるはずです。夏休みが終わる1週間前ぐらいから生活リズムを調整するといいでしょう。
生活リズムが乱れて夏休みを計画的に過ごせていない子どもは、宿題の山という大きな敵に出合ってしまいます。残りの日数で宿題を終わらせられるよう、おうちの人がフォローしながら一緒に計画を立てましょう。子どもの気持ちに寄り添ったフォローを心掛けると、叱ることも減り、子どもも気持ちよく夏休み明けからのスタートが切れます。
 

改めて「時間割」を作ろう

時間は目に見えないため、意識することが難しく、ついダラダラと過ごしてしまいがちです。そこで時間を「見える化」するために、残りの夏休みの時間割を作りましょう。
子どもと一日の生活の流れを確認して、「起床」 「朝食」 「勉強」 「昼食」 「自由時間」……など学校生活に向けた時間割を決めてください。
 


 

宿題はスケジュールを再構築

残っている宿題を前にして焦っている子どもには、まず全ての宿題を机に出して全体量を把握させましょう。そして具体的にスケジュールを決めていきます。いつ、何を、どれくらいやるかという工程を明確にするだけで、漠然とした不安がなくなり、子どもの気持ちはグンと楽になります。
 

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