篠原先生

2017.12.14

運動遊びと脳

幼児ポピー監修・指導の篠原先生が、脳を育てるためのヒントを毎回お話しくださるこのコラム。 
今回は、ポピーの運動遊びと脳活動を調べた実験結果のお話です。

運動遊びのときの脳活動は?

写真は、幼児運動遊びの実験風景です。

カンガルージャンプ、豚の丸焼きでじゃんけん、片足くま、ポピーで取り入れている「柳沢運動プログラム」を実験用にアレンジしたものです。

保育園の女の子の頭についているのが、脳活動を調べる「多チャンネル近赤外線分光法装置」のフォルダ。
この先から近赤外線の光が照射され、頭蓋骨を通過し、大脳新皮質をU字状に通過して戻ってきます。
その光を調べると、脳のどこがどう活動しているのかわかります。

ポピーは実験します

家が数軒立つお高い装置ですが、ポピーでは4年前からこの装置を使い、ポピーをやっているときの子どもたちや親御さんの脳活動を調べています。

ポピーは子どもの脳をバランスよく育てることを標榜しています。
ですから、実際に、自分たちがつくった教材によって、子どもたちの脳活動がどうなるのか確認し、さらに教材を改善していくために実験を行っています。

わたしの知る限り、このように脳科学的、実証的な教材開発をしているのは、世界でも幼児ポピーだけです。

※この記事は、「ほほえみお母さん&お父さん」2010年4月号に掲載されたものです。

幼児期の運動は特に大切です

さて、運動遊びの結果です。
ここでは三人の幼児のデータを段で示しました。
左からカンガルージャンプ、豚の丸焼きでじゃんけん、片足くまです。

カンガルージャンプでは、タイミングを計り「待つ」ために「がまん」に関係する下前頭回がよく活動しています。

豚の丸焼きでは、空間的な位置関係を把握する頭頂葉と下前頭回が、片足くまでは、運動野と下前頭回がよく活性化しています。

「柳沢運動プログラム」を幼児期にしっかり行うと、小学校入学後もGO/NO ‐ GO課題という「がまん」に関係する脳科学的課題の成績が、プログラムを行っていない子どもたちより良くなることが知られています。

まさにこのデータは、「柳沢運動プログラム」で「がまん」の力が育つ理由を示しています。

バランス良くあれこれと

上の図は小学生。

左から、音読をしているところ、計算をしているところ、迷路をしているところです。

音読では主に右の前頭葉が、計算では左の前頭葉が、迷路では左の前頭葉が広い範囲で活性化しているのがわかります。

ポピーが提供している教材は、このようにお子さんの脳のさまざまな部位を、バランス良く活性化させます。

大船に乗った気持ちでポピーを続けてください。

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